チーク

チークのチェスト製作 (意匠設計/手嶋保建築事務所) ここ最近少しですがチークを扱うことが続きました。 昔はあまりにも高価で量的にも少なく扱うには現実的に難しい材料の一つでしたが、 最近は以前よりも流通がされていたり、単価もひと頃よりは現実的だったりして使用に迷いが無くなったという感じです。 この材料の特徴として石灰が含有していて刃物を痛めたり、油分を多く含むため接着が困難など製作するのに中々大変さが伴うので非常に躊躇していたのは確かです。 しかし独特な褐色は非常に魅力的で、出来た時は木目の濃淡が強く出てますが時間とともにその差が少なくなって落ち着いた印象に変わってきます。 昔、『チークは時が経つと一回色が褪せてその後赤みが増す材料だよ』と言われたことがありました。その時はあまりピンときてませんでしたがビンテージの北欧家具の直しをやった時にその言葉が現実になりました。やはりチークは自分の中でも別格な材料です。

存在としての価値

楢材の長椅子とテーブル製作(意匠設計/手嶋保建築事務所) 今回は楢材に鉄媒染を施しました。 木製家具には表面を保護するという何かしらの塗装が必要であり、ラッカーやウレタン塗装を施して汚れずに長持ちすることが元来良しとされてきましたが、反対に味わいを失うという側面もありました。 しかし、ここ最近は自分自身もそうであるように、均一なモノに魅力を感じることが少なくなってきて素材本来のムラやプレーンな質感表現に重きを置くような感覚になってきたと思います。 物質としての価値、新しいものと古いもの、もっと自由に生活の道具として使うことに今の人たちは寛容になってきているので、この様な仕上げに対してもすんなり受け入れて喜んでもらえる。 石化したかの様な表情をまとい設置するまでは正直不安さもありましたが、空間に非常に馴染んでいましたのでこれが正解だったのではないかと思います。

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