框(かまち)のナラ柾目に鏡板の板目というのは、自分の中では何か安堵するような精神が落ち着くような感覚になる。
だからではないが出来上がりの凛とした感覚を想像しながら材料を選択して、どの側から木取っていくと良い木目が現れるのかを計算しながらの製作になる。
昔、空間に憧れ、家具に憧れその道を目指した。今はそれを仕事として日々製作し続けているが、根底にある思いは変わらないでいるのだろう。
変わらなくていいもの、変わっていかなくてはならないモノの間でこれから先も創っていくが、この感覚が共感できるものと信じて日々精進しようと思う。