真鍮丁番
最近の家具丁番は、取付や調整が楽で安価なスライド丁番を使用する事が一般的になりつつあります。
それは家具製造に関わる効率やコスト、職人のレベルに関係なく取り付けられること、さらに金物メーカーの製造コストや需要にも関係しているからだと思われます。
大概はスライド丁番を使用するのですが、時に精密丁番(真鍮製)を用いることで素材感や収まりのディテール、扉を開く時の精緻さに、表面上ではない質の豊かさを感じる事が出来ます。
今の時代、段々この様な高価で取付の面倒な真鍮金物は無くなる傾向がありますが、自分が大切と思うモノや手先から伝わる質感は可能な限り表現していきたいと思います。